一歩踏み出す

私はよその家庭の価値観に触れるのが苦手である。
自分と近い境遇の家庭なら、然程何も思わないのだが、近い境遇の人なんて中々いない。
一番の理由は、私の両親が私を擁護することが先ずないからである。
特に人前で我が子を庇うと言うことは決してしない。
それどころか謝る。
日本人らしいと言えば日本人らしいし、美徳であるようにも思える。
けれど、私が結婚してきた相手の家庭ではそうではなかった。
先ず、我が子を人前で褒める。
若い頃はこれに面を喰らった。
言葉は悪いが「親バカなのかしら」と感じてしまったのだ。
子離れしていない域に達すると、しまいには息子可愛さに悪気がなく傷つくことも言われたものだ。
だから、私は姑や舅のどちらかが苦手だったりした。
一度だけ大喧嘩して以来、私の気持ちが晴れず1年くらいは直接遊びにいくことはせず留守番をしていた。
今年の正月もその予定だったのだが、皆で出掛けている最中の帰りに寄ることになった。
きっとそのタイミングでなければ私を後押しするものはなかった。
ぎこちない笑顔しか出ないし、自分から話すことも出来なかったけれど、夫が私にありがとうと言ってくれたから、出来る限りのことはしたのだろう。
一歩踏み出した正月の出来事だった。
こどもバナナ青汁